TALANTについて
全ての人に与えられた才能や能力を眠らせずに、
「就労というかたちで、社会に活かしていくこと」
をサポートすることが私たちのミッションです。
TALANTの支援の特徴
”働き続ける”をサポート
支援の流れ
障害リハビリテーションに基づく支援
目標は、就職ではなく安定した職業生活を送ること。
そのために下記のようなプロセスを大切にしています。
その結果が高い定着率につながります。
(インテーク)
障害者本人から各種状況(障害の状況、職歴、家族状況、医療・関係機関利用歴)を詳しく聴き取ります。
医療機関、福祉関係機関、家族等からの聴き取り。
※個々人により聴き取り先は変わります。
福祉の訓練施設(就労移行、B型作業所等)での訓練と職業評価依頼。作業遂行、指示理解、生活リズム、対人関係等の把握。
当センターにご協力いただいている一般事業所での体験実習。実際の仕事体験、業務や職場環境との適合性の把握。
企業見学、実習等を通して職場と障害者本人のマッチングの検討。職場、本人双方の把握(アセスメント)。
職場訪問やジョブコーチ支援を通じて職場適応への支援。健康管理、生活状況、職場環境の変化、キャリア形成等の支援。
当事業所の取り組み
就労アセスメント
TALANTでは2025年10月から開始される
『就労選択支援事業』に先駆け、就労アセスメントを実施しています。
当センターの就労アセスメントは、今後の就労に向けて必要な支援や資源(サービス等)
の整理に繋げることが目的となります。
※アセスメントを行うことで、障害診断をすることはできません。
障害診断をご希望の方は医療機関に受診をしてください。
- 詳しくはこちら
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■ 就労選択支援事業とは
新たに設けられる障害福祉サービスです。
『働きたい!』という障がい者に対して、意欲や能力、適性などを アセスメント(評価)させて頂くことで、ご本人にあった働き方だけでなく、『どのような相談先』があるか、『自身にあったサービス等は何か?』の整理に繋げることができます。
※就労の可否を決めるものではございません就労選択支援事業の内容
■ 対象者について
● TALANT登録者を中心に実施(就労移行・B型・生活訓練等の利用者含む)
※登録者以外に、これまで医療機関連携の一貫で、デイケア利用者にも実施済
● 下記に当てはまる方
①就職に対してイメージ化が希薄な方
特に、これまで(クローズ・オープン共に)就労経験がない方②現状の自己評価だけでなく、多角的・客観的な業務適性を測り、今後の就活に対する方向性を定める必要性がある方
■ 使用するツールについて
① 職業レディネス・テスト
自分がどんな職業分野に興味を持ち、どういう職業分野ならやっていく自信が
あるかを測定します。
紙面検査で実施します。興味・関心、自信のある職業領域をプロフィール化
することで、イメージしやすくなります。② GATB(一般職業適性テスト)
紙面検査・器具検査の2つの検査で実施します。
ご本人に向いている適性職業分野や適性能(9領域)をプロフィール化することで、
具体的にどの分野に対して向いているかをみることができます。※レディネス・テストとGATBとを併用することで、
「ご自身内の評価」と「実際の職業適性」との比較が可能になります。③ WMS(幕張ワークサンプル)
様々な模擬仕事体験ができます。例)
●OA作業(タイピング等のPCデータ入力)
●事務作業(書類の照合作業、請求書作成等)
●実務作業(ピッキング、ナプキン折、重さ計測、プラグタップ組立等)それぞれの得意不得意の傾向だけでなく、『指示の理解度』や『ミスの傾向』、『困ったときに質問ができるかの発信力』などもみることができます。
それぞれのアセスメントツールを必要に応じ選択、実施、活用することで、
今後の就労に向けての整理に繋がります。
今後もより多角的・客観的なアセスメントに繋がるようツール等を検討中です。アセスメント実施後の活用例
■ アセスメント実施後の
福祉サービスとの連携20代男性 / Aさん
高次脳機能障害● レディネステスト実施
自身の興味・関心と自信の領域を知り、実際の適性を試すため、
訓練の場として就労移行支援事業所の利用が決定ました。20代女性 / Bさん
自閉症スペクトラム障害● レディネステスト・GATB実施
長期引きこもりであったが、検査を通じて自身の仕事に対する関心や自信、職業適性を知り、地域の福祉サービスの見学意向がでました。50代男性 / Cさん
統合失調症● レディネステスト・GATB実施
B型支援事業所利用中の就職活動段階で実施。ご本人の知的能力や理解力など 訓練の場以外でのアセスメントに繋がりました。
支援者側の理解が深まり、就職活動時のジョブマッチングが深まりました。■ アセスメント実施後の企業連携
40代 / Dさん
うつ病①就職活動に向けてのアセスメントとしてレディネステスト・GATBを実施
・現状の職種における興味・関心と自信の共有(レディネステスト)
・実際の業務適性のプロフィール化(GATB)し、適性の確認②都内特例子会社の職場実習前に、企業側と検査結果の共有
③実習後の振り返りで、「実際の就労体験から見られた評価」を共有
④事前の検査結果も含め、フィードバックをする
ご本人・企業側も、より具体的なご本人の適性を深めることができます。
ジョブコーチとは
障害のある方と企業との架け橋の役割をします。
障害のある方が理解しやすいように業務の整理・システム化を図ります。
通勤や休憩時間の過ごし方など、仕事を続けるために必要な支援を行います。
職場の方々に当事者の障害特性についてお伝えし、
接し方やコミュニケーションの取り方等についてアドバイスいたします。
※なお、当センターはジョブコーチ助成金認定を受けています。
当事者向けの就労研修プログラム
就労支援機関を活用した障害者雇用を理解するため 、就労研修プログラムを実施しています。
(共催:町田市障がい者就労・生活支援センターLet’s様[2010年〜]、
ハローワーク八王子・町田様[2015年〜])
コロナ禍により令和2年度より期間限定でWEB配信になっています。
障害者雇用の正しい情報を伝えることをテーマにしており、講師は企業、ハローワーク、実際働いている当事者、TALANTスタッフです。
対象はすべてのプログラムを視聴できる方で、手帳の有無、本人の状況は問いません。
福祉事業所にてプログラムとして活用することも可能です。
… TALANTスタッフ
■ 企業が求める「人材」とは
… 企業
■ 障害者求人の現状と
支援機関を利用した就労について
… ハローワーク
■ 就労に向けた障害の需要と自己理解
… TALANTスタッフ
■ 就職体験談
… 一般就労をされている当事者2名
■ 合理的配慮を受けて働くための心構え
… 企業
■ 障害者雇用に向けた面接の受け方とその実践
… 企業
当事者向けの職場体験実習
適した職場環境はどういうところか等について知ることができます。
また、実習先企業の担当者から実習での成果や勤務態度等を評価してもらえることで、
就労に向けての課題の把握・改善、目標設定がしやすくなります。
TALANTでは、さまざまな業務が体験できる職場体験実習をご案内しています。
キユーピー株式会社の特例子会社である「株式会社キユーピーあい」様で、当センターが窓口になり、精神障害者、発達障害者を対象に職場体験実習を行っています。2009年からこれまで、100名以上(2018年1月末現在)の方が参加されています。
社員の皆様が行っている発送等の軽作業業務、データ入力業務、食堂の清掃等の業務体験以外に「ビジネスマナー講習」などの講義や、人事部の方が講師となって行う「模擬面接会」、パワーポイントを活用したプレゼンの演習など、バリエーションに富んだ実習内容となっています。
実習の中間期と最終日には振り返りを行います。
実習終了後には、ご本人様、支援機関の方に実習結果のアセスメントシートをフィードバックします。
※2024年現在は都合により一時中断しております。
職場体験実習を経て就職された方の声
現職へ至るための10年間は、障害者が生活や就労の訓練をする施設へ通っていました。以前は、接客業や事務職に対し憧れを抱いていましたが、自分の能力では難しいと考えていました。
職場体験実習で接客や事務の業務を行う機会に恵まれ、自分の努力次第では接客や事務職も可能なことが分かりました。また、実習企業のご担当者様からも、自分には適性があると評価をいただき、大きな自信となりました。
職場体験実習で意識できるようになった「責任感」や「自立心」は、その後の就職活動や現職において、自分が”がんばれる”原動力になっています。
現職に就く前は、仕事に就いても長続きせず、自分に自信もなかったため就労訓練を受けていました。その中で、実践的な訓練として受けたスーパーでの職場体験実習は大変ためになりました。
実際の売り場での業務を行うことにより、「仕事をしている」という清々しさを実感することができ、通勤の大変さや責任を持って仕事を行う緊張感、仕事に合わせた生活リズムなど、短期間の中で様々な発見がありました。
また、実習を通してコミュニケーション・表情の乏しさが自分の課題と分かり、就職活動を進めながら並行して課題に対する訓練を行うこともできました。今でもこうした実習がとても役に立ったと感じています。
登録者同士の横の
つながりをサポート
当センターでは、年4回以上、障害のある人同士の交流の機会や情報交換の場、プログラムを提供し、安定した職業生活を支えていきます。
WEB日報システム
「SPIS(エスピス)」
SPISでは、毎日、自分の状態や一日の振り返りを記録します。あらかじめ設定した項目に1~4までの指標で記録するほか、自由筆記欄もあります。わかくさ福祉会内のサービスで利用した方が、就労が決まった後はそのまま職場でSPISを使用することも可能です。新しい職場の方に見ていただくことで、自分のことを理解してもらいやすくなると同時に、遠隔で見せていただくわかくさ福祉会の職員が、職場での出来事を把握し、タイムリーに相談にのることもできます。
支援員の声
人生の中で「はたらく」というのはとても大きな部分なので、少しでもその方に合ったはたらき方や望む生活に近づいていけるよう、一緒に考えていければと思います。
私は「社会で働き続けたい」「自立した生活を送りたい」という思いを実現していくためにお力添えができればと考えております。
なかなか上手くいかないことや、すぐに解決できないことがあるかと思いますが、少しずつでも良い方向に向けて一緒に動いていけたらと思います。
登録者の方々の安定した就労の為に、趣味や生活など仕事以外のことも聞きながら、その方の生き方に寄り添い支援できればと思っております。
お気軽にご連絡ください!
TALANTでは、障害のある方、雇用を検討されている企業様双方への
継続的なサポートを行っております。
障害者就労・雇用に関することは何でもお気軽にご相談ください。